カスタムフィードジェネレーターでフィード作ってみな。飛ぶぞ。

この記事は、2024年のBlueskyアドベントカレンダーの12月22日のために執筆されました。ゆるい気持ちで読んでみてください。前日の記事はmimoneluさんKlearskyの機能50選でした。

カスタムフィードジェネレーターでフィードを初めて作ってみたら世界が変わった!

そんな人間の体験記です。

※当方、非技術者のため間違っている部分があるかもしれません。すみません。

フィードはBlueskyの一番のアピールポイント

従来のSNSは検索したりハッシュタグを使ってフォローする人を探したり、フォローした人の投稿を見るだけでした。

でも!Blueskyには!カスタムフィードがある!

カスタムフィードってなーに?

簡単に言うと、自分の思い通りにポストを抽出したりフィルタリングできる、もうひとつのタイムラインです。

みなさんがいつも見ているであろう、フォローした人々のポストが流れてくるFollowingも一種のフィードと言えます。「フォローした人の投稿を載せるフィード」です。 リストも、リストフィードと呼ばれるフィードです。「リストに追加したアカウントのポストを載せるフィード」です。

そして、カスタムフィードは、「どういうポストが流れてくるかを自分で決めることができるフィード」なのです。

参考: カスタムフィードとは?

カスタムフィードでできること(※各フィードジェネレーターによります)

Blueskyのカスタムフィードという機能の人気を受けてか、Threadsもカスタムフィード的な機能を実装しました。

ひとつのカスタムフィードにつき5件までキーワードを設定でき、それらのキーワードに関連した投稿が出てくるというかなり簡易的なものになります。実際に作ってみましたが、除外設定などはなく、上位検索結果は割と関連したものが出る一方で、新着結果はまったく無関係な内容のポストもかなり散見されました。(中国語までヒットする有様)

SNSと地続きの機能でありお手軽さであると同時に、その精度は改善の余地がありそうです。

フィードジェネレーターってなに?

フィードジェネレーター一覧

今回のアドベントカレンダーにて公開されたいと〜さんのカスタムフィードの分類が非常にわかりやすかったので、こちらもおすすめです。

参考: 【Bluesky】フィード生成サービスの分類

Skyfeedでフィードを作ってみる

Skyfeedでフィードを作成するにあたって、下記のリンク先をよく読んでおくといいと思います。たいへん細かく書かれているので、困ったらこちらを確認しましょう。

参考: SkyFeedのFeed Builderで使用できる各Blockについて

参考: SkyFeedのFeed Builderを使ってカスタムフィードをつくる

その① Skyfeedでフィードを新規作成

まずSkyfeedにハンドルとアプリパスワードを入力してログインします。

左のメニューから「Feed Builder」を選択して、「Create your first feed」で新規作成画面に移ります。

左のカラムがフィードの設定、右のカラムがフィードのプレビューです。

フィードのプレビュー横に書かれている文字は、このフィードのサーバー応答速度を表しています。この数字が小さければ小さいほど、応答速度が速いということになります。Skyfeedでフィードを作成する際には、ブロックを加えるたびに応答速度の数字を確認し、小さくなるよう心掛けましょう。

その② 正規表現に検索キーワードを設定する

今回は、「クリスマスソング」についてのフィードを作ることにしましょう。

初期設定で、基本的ないくつかのパラメータはすでに設定済みになっています。こちらを自分の好きな設定に変えたり、必要なパラメータを「Add Block」から追加してフィードを完成させていきます。

ひとまず基本的な設定を「ポストの抽出期間直近7日間」「日本語以外の言語は弾く」「ラベルの貼られたポスト(閲覧注意ポスト)は弾く」「リプライは表示しない」「“クリスマスソング”と“クリスマスの歌”で検索をかける」「ポストを新着順で並べる」…といった条件で作ったフィードがこのような感じです。

右側のプレビューカラムで対象キーワードがマーキングされており、確認しながら編集ができます。

もしも、より複雑な検索キーワードを設定したい場合は正規表現が使えます。

とりあえず、RegExブロックで「|」を使用すれば複数のキーワードを同時に検索できるので、簡単なフィードを作るならばこれだけでも十分ではあります。ハッシュタグも対象に含まれます。

その③ AND検索をしてみる

例えば、クリスマスソングを検索したいとき、「クリスマス」という言葉と「ソング」「歌」「曲」という言葉それぞれを合わせて検索できれば、もう少し広い範囲でポストを拾えますよね。

つまり、両方のキーワードが入っているポストだけを抽出したい。

Skyfeedはできます。RegExブロックをふたつ置けばいいのです。

「Add Block」からRegExブロックを選択します。

たったこれだけです。簡単ですね。

これだけですが、AND検索ができるだけで、検索により具体性を持たせることができます。無関係な分野のポストが紛れ込むことを減らすこともできます。

その④ キーワードの除外をする

どんなに細かくキーワードを設定しても、どうしても不要なキーワードの載るポストが紛れ込んでしまうことは結構あります。

それを減らすために、キーワードの除外設定をおすすめします。

すでに検索キーワードが設定された上で、「Add Block」からRegExブロックを選択して追加します。

「Invert」ボタンにチェックを入れたブロックは、キーワードの除外ブロックになります。そこに、正規表現を使って検索キーワードを設定したときのように、今度は除外したいキーワードを入力するだけです。

先ほどのAND検索時に、キャンペーン告知のポストが紛れており、クリスマスソングを探したいフィードの趣旨とは合わないため、「キャンペーン」というキーワードを除外します。

私は、いくつもブロックを追加する際には、応答速度を短くするために「Stash&Pop」ブロックを挟んだりすることがあります。

Stashより上のブロックを一旦退避し、Popで復帰。「Duplicate」で重複を除外します。

これは、例えばハッシュタグはハッシュタグだけで、キーワードはキーワードだけで検索するときに有用だったりしますが。そうでなくとも、試しに入れてみることで応答速度が短くなるようであれば、私は入れてみることにしています。

必ずしも必要というわけではありませんし、もしかしたらあまり意味をなさない使い方をしている可能性もありますが…、応答速度が少しでも縮まればという気持ちで入れています。

ブロックの順番を入れ替えるだけで縮まることがあるので(恐らくフィードを読み込む上で最適な順番がある)、応答速度に関しては小まめに気にしましょう。

Bluesky Feed Creatorでフィードを作ってみる

Bluesky Feed Creator (BSFC)はSkyfeedに次いで、柔軟で細かい設定のできるフィードジェネレーターだと私は思っています。個人的にかなり期待をしています。

複雑な制御をするための機能はSkyfeedに劣りますが、基本的なことはちゃんとできます。SkyfeedにはできなくてBSFCにできることもあります。

Bluesky Feed Creatorのメリット

Bluesky Feed Creatorのデメリット

無料プランで使う場合、「同時に動かせるフィードの数は3個まで」「検索キーワードは30個まで」「24時間で捕捉できるポストの数は1,000個まで」といった制限があります。

Bluesky Feed Creatorのフィード作成画面

サービスに登録してログインしたのち、Dashboard→My Feeds→Add new feedでフィードの新規作成できます。

基本的には、赤字で翻訳した部分に情報を入力すればフィードの作成ができます。

RobinFeedでフィードを作ってみる

Robin Feedは最近リリースされた新しいフィードジェネレーターです。

機能は今のところシンプルで、簡易的なフィードを作ることができます。

シンプルであるがゆえに応答速度はかなり速いです。

ポスト収集の方法については四つあります。「ハッシュタグ」「検索キーワード」「特定ユーザーのポスト」「特定ユーザーに対するメンション」です。

なお、「特定ユーザーのポスト」を収集するのは、ほぼ公式アプリで作れるリストフィードと変わりません。

検索キーワードで収集する

検索キーワードを使ってフィードを作る場合、Robinfeedで使える機能は「検索キーワードを追加すること」と「すべての検索キーワードを含んだポストだけ表示すること」だけです。

検索キーワードはいくつも追加することができます。

“Onliy show posts that include all search terms”(すべての検索キーワードを含む投稿を表示する)をオンにすると、AND検索のようなことが可能になります。

また、タグ内にスペースの入力もできるので、こちらでもAND検索のようなことができるかもしれません。スペース抜きで検索したときとは明らかに検索結果が変わります。(ただし、あまりにもポストの取得数が少なくなるため、正常なAND検索ができているとは思えないので要注意)

カスタムフィードを作った結果

つまり、飛ぶぞ。(言いたいだけ)

これ本当ですから。騙されたと思ってやってみてください。

望んだフィードが完成したときの達成感、すごいですよ!

私が作ったフィード

フィードジェネレーターは複数あるので、作りたいフィード内容に合わせて、それぞれジェネレーターの特徴を活かせるように選ぶことが大事になってくると思います。

また、フィードジェネレーターは公式の機能ではありません。有志が開発し、フィードサーバーを提供してくれているのです。基本的には、ほぼボランティアでやっているといっていいと思います。寄付で賄ったり、課金プランを用意して運営してくださっているのです。

そのため、動作が遅かったり止まったりすることがあります。Skyfeedは便利ですが、そこにみんながフィードを作って集中してしまうと当然負荷も高まります。

私たちユーザーは、フィードの作成先をできる限り分散させていくことが、フィードサーバーのためでもあり、ダウンリスクを下げることに繋がるのです。

なので、私はいろいろなフィードをまずは触って試してみることが大事だと考えます。

今回こちらの記事を読んでくださった方は、フィードを作るときは内容にあったジェネーターを自分で探して、吟味して、選んでみてください。

自分で作ってみると、とっても楽しいです!

2024.12.22 / Author maya / This website uses the font “Firge”.